
「YUAKI」2020.4.15発売
1.月
2.1972〜生まれ島の想い〜
3.Raniy Day
4.シャッフル
5.ネイル
6.島
自身初となるこのミニアルバムは、
沖縄民謡、ロック、ポップス、R&B、様々なジャンルをこれまでに経験。
その背景を糧に前田秀幸の集大成となるべき1枚。
代表曲『島』リアレンジVerを含めたオリジナル曲全6曲を収録。
楽曲をアレンジするのはAKB48や藍井エイル等を手掛けた
重永 良介と乃木坂46や手嶋 葵等を手掛けたTATOOが担当。
ジャケット写真はMONGOL800、Hi-STANDARDのオフィシャルフォトグラファー、
武安"KO-KING"弘毅が担当。
アルバムタイトル『YUAKI』は「夜明け」の 沖縄言語。
夜明けとともに再出発を誓い、進むべき道を信じひたすら歩み続け、
原点の沖縄から世界へと向かっていくという意味を込めた。
ジャンルにとらわれないという彼の真髄が
この1枚に詰め込まれ、人生のメロディーを奏でる。
1972~生まれ島の想い~の作詞をした大城貴史さんからコメントを頂きました
沖縄の人間として戦争の歴史や悲惨さは幼い頃から学んできました。
その中でも僕が驚いたのが、終戦後の1972年まで沖縄はアメリカだったという事実でした。
1972年の「沖縄返還」を以て終戦だという考え方さえもあります。
左ハンドルの車やドル紙幣が日常だったという記憶は僕の親世代ですら鮮明にあるようです。
様々な国際情勢や政治忖度によって今なお戸惑いが続く沖縄ではありますが、
1945や6.23などと同じく沖縄県民にとって忘れてはいけない数字の一つとして「1972」を
そのまま楽曲タイトルにしました。
この曲を作り始めたのは2017年の夏頃でした。
僕らは当時音楽活動の為に上京しており、個人的には初めて6月23日(慰霊の日)を沖縄以外の土地で過ごす事となりました。
が故に、その頃改めて沖縄を離れて音楽活動をする事について考えていました。
離れたからこそ、沖縄の人間としてこの遠くの土地で伝えたい言葉や気持ちを作品として持っておきたい。
という気持ちから前田君と制作を始めました。
時は流れて、僕らは沖縄に戻り活動を再開していました。
2019年の春頃、音源化に向けて詞を練り直す作業に苦戦していました。
仕上げは亡くなったおばあの家に赴き、ひとり座って書き終えました。
家は取り壊し作業中だったのですが、懐かしい場所でおばあから聞いた話を想い出しながら文字にしました。
戦争経験者でもあるおばあの話は強烈なもので、それでも真実を伝えてくれる優しい声がなかなか忘れられません。
たくさんの子や孫がいるおばあにとって一人一人が宝物であり、その命の繋がりがこの世界を創っているとするならば
人が人を傷つけて良いはずがない。誰もが誰かの宝物なのだから傷ついても良い人なんていない。
あなたがやっとの思いで辿り着いたこの青空(平穏)を、僕らは守っていかなければいけない。
繋いでくれた命をもって感謝と笑顔を伝えていきたい。
大城貴史
